夏の砂の上

7.4 FRI 全国公開

オダギリジョー
髙石あかり 松たか子 森山直太朗 高橋文哉 篠原ゆき子/ 満島ひかり
光石研

監督・脚本:玉田真也
原作:松田正隆(戯曲『夏の砂の上』) 
音楽:原 摩利彦
制作プロダクション:スタイルジャム 配給:アスミック・エース
©️2025映画『夏の砂の上』製作委員会


公開記念舞台挨拶オフィシャルレポート

この度、映画公開を記念して7月5日(土)にTOHOシネマズ 日比谷にて公開記念舞台挨拶が行われ、主演および共同プロデューサーを務められたオダギリジョーさん、髙石あかりさん、玉田真也監督が揃って登壇いたしました。

本イベントの前日7/4に無事に初日を迎えた本作。登壇してまず初めに玉田監督は、「この作品は、長年ずっとやりたい原作を温め続けて、オダギリさんをはじめ、いろいろな方の本当に熱いご協力の下で撮ることができた映画で、こうやって多くのみなさんに観ていただけるのが本当に嬉しいです。きっと100人いれば100人とも違う感想を抱くような奥行きのある映画になったと思っているので、ひとりひとりに感想をお聞きしたいくらいの気持ちです」と感慨深げに公開を迎えた喜びを語りました。

続いて髙石さんも「この作品で、私の俳優人生は大きく変わっていくだろうなと思いながら撮影をしていて、先日、お2人(玉田監督とオダギリさん)と一緒に上海国際映画祭に登壇させていただいて、賞まで頂いて、『本当に変わっていくんだろうな』と今、実感しています。その素晴らしい作品がやっと公開ということで、すごく嬉しく思っております」としみじみと語りました。

一方、オダギリさんは冒頭の挨拶で、ネット上でウワサとなっていた“7月5日の大災害”の予言に触れ「何も起きなかったですね(笑)。今日の舞台挨拶、なくなるのかな? とか思っていたんですけど、よかったです」と本日もっとも熱い話題で会場の笑いを誘いました。

髙石さんの言葉にもあったように、本作は第27回上海国際映画祭のコンペティション部門にて審査員特別賞を受賞する快挙を達成いたしましたが、映画祭に参加したオダギリさんは「審査委員長のジュゼッペ・トルナトーレという『ニュー・シネマ・パラダイス』を撮った伝説的な方がイチオシしてくれたということで、とても光栄ですし、まさか本当に賞をもらえるとは思っていなくて、にぎやかしで(笑)呼ばれているかと思っていたので嬉しかったです」と喜びを語りました。

海外の映画祭に初めて参加した髙石さんが「個人的にすごいなと思ったのは 待っている時間が結構あって、いろんな国の方が来られているんですが、みなさんがオダギリさんに『写真を撮ってください』『サインを…』と、たぶん一番求められていて『オダギリさんは、こういうところでも世界に名を知られているんだ!』と勝手に嬉しくなっちゃいました」と明かすと、その言葉を聞いたオダギリさんは「それはぜひ、いろんなところで言ってください」と嬉しそうに笑みを浮かべていらっしゃいました。

第27回上海国際映画祭に参加した際のオダギリさん、髙石さん、玉田監督。

海外からも日本映画らしい抑制された芝居に称賛の声をいただいている本作。オダギリさんは「芝居って国によって表現の差があって、海外で日本の繊細な芝居がどこまで伝わるのか疑問に思っていたところもあったんですが、『抑制のきいた芝居』と言っていただけて、伝わっているんだなと実感がわきました」と受賞式の様子を振り返り、髙石さんは、早くも映画を観た人から声を掛けられることも多かったよう。「これまでに演じた役と全然違うキャラクターを今回演じさせてもらえたっていうことも大きかったのか『意外だった』という声もすごいたくさんいただきました」と嬉しそうに明かしてくれました。

続いてMCから改めて思い出深いシーンやエピソードを尋ねられると、オダギリさんはラスト近くのとあるシーンでの松たか子さんの表情に触れ、「一番ドキッとした」と明かし、「ベストショットと言って過言ではないくらい好きです。今まで、ああいう松さんを観たことがなかったなと思うし、安っぽい言い方になるけど、“悪役”に徹してくれた感があって、松さんのような立場がある女優さんが悪役に徹するというのは、避けたい人もいるでしょうけど、さすが松さんでした」と惜しみない称賛の言葉を贈られました。

髙石さんは、物語序盤のオダギリさん、松さん、満島ひかりさんと4人一緒のシーンを「楽しみにしていたシーン」と明かし、「一生忘れられない、私にとって特別なシーンになりました。私が演じる優子はこの場面ではほとんど話さないので、敏感に周りを感じながらお芝居ができていたということも大きかったです。みなさんのお芝居が全く決められたものじゃないのに、相手の動作を察知して次につなげていくというのがずっと重なって、本番ではまた違うものが生まれて、別の角度から撮るとまた違うものが生まれて……。『なんて楽しいんだ!』という時間で、私にとって大好きなシーンです」と興奮気味に語ってくれました。

ちなみに、本作の撮影中に髙石さんはNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインに決定したとのことで、もちろん正式に発表されるまで周りに明かすことはできなかったため「言いたかったです(苦笑)! 」と述懐。実は最終決定の前に、詳細について隠しつつもオダギリさんに「大きなオーディションがあって、最終審査を受けてきた」と伝えていたようでしたが、オダギリさんはその会話自体も忘れていたようで、飄々と「そういうのって言っちゃいけないんですね。偉いです。(僕には大事な秘密を)特に言っちゃいけないタイプですね(笑)」と語り、会場一同大爆笑なんていう場面も。

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次に、この日の舞台挨拶では、まもなく七夕ということで、3人が事前に短冊にしたためた願いを発表!オダギリさんは「映画がヒットしますように」、玉田監督は「たくさんの人に観てもらえますように!」、そして髙石さんは「家族と一緒に観られますように」と、期せずして3人とも本作にまつわる願いが重なりました。

髙石さんは「母は完成披露で観てくれていたんですが、父と兄にも観てほしいし、できたら劇場で一緒に観たいです。実家が宮崎で、父ともなかなか一緒にいられる時間も少ないので」と家族への思いを口にされました。オダギリさんは「“ヒット”とか品のない嫌な言葉ですけど…(苦笑)」と照れくさそうに語りつつ「こういうミニシアター系の映画は最近、なかなか作るのが難しいので、こういう作品こそ映画館で観てもらって、成功することで次にもつながっていく。メジャーな作品だけが残ると寂しいことになりますので、ぜひ応援してください」と思いを語りました。

オダギリさんはさらに締めの挨拶で「みなさん、『ババンババンバンバンパイア』も観てください!」と同日公開の他作品をアピール!会場は驚きと笑いに包まれ、隣の髙石さんも笑いをこらえるのに必死そうでしたが、オダギリさんは「いろんな映画が世の中にはありますけど、向こうも良いし、こちらも良い。幅の広さ、土壌の豊かさが文化として必要だと思います。そういう意味でも、この映画もそれなりに入ってもらえると良いし、メジャーなエンタメの作品はなかなか海外の映画祭には行けなくて、そうなると海外から『最近、日本の映画は来ないね。面白いのが少ないね』と言われることがあって、寂しい気持ちになるんです。こういう作家性の高い、芸術的な作品を海外に届けられるように、これからも作っていける土壌の豊かさを持てればと思っています」とその真意を語りました。

髙石さんは「私はこの作品から、映画の見方や脚本の読み方を教えてもらいました。いま、観終わったみなさんの中に、何か“わからない”感情が生まれていて、でもそれはきっと余韻という、答えのないものからしか得られない感情だと思っています。それはひとりひとり違うもので、それが素敵なんだと私はこの作品から学ばせてもらいました。私はこの映画を初めて見た時、ひとりになって勝手に涙が出てきて、それが何の感情か全くわからず、いまもわかってないんですが、でもそれで良いと思えた素晴らしい作品に出会わせていただきました。多くの方に観ていただいて、引っかかりができればいいなと思っています」と語りました。

玉田監督は髙石さんの言葉にうなずきながら、「この映画は、わからなさや不可解さがあふれている映画です。『何でここでこういうこと言うんだろう?』とか『何でこういう行動したんだろう?』という、すぐに共感できないものが散らばっています。でも、人生を生きているとそんなことだらけで、『そうだよね』とすぐに共感できることだけが身の回りにあるわけじゃなく、他人の感情はわからないし、自分の感情すら見失うことが多いです。そういう瞬間をたくさん入れられたらいいなと思って作った映画です。同時にすごくシンプルな映画でもあり、いろんなことを経験して、悲壮感にあふれていたり、傷ついて前に進めなくなっている時、何となくそれを察して誰かが横にいてくれるだけで一歩を踏み出せるような気持ちになることってあると思いますが、そういう瞬間を描いた映画でもあります。もし少しでも気に入っていただけたら、身の回りの人に伝えていただけたらと思います」と熱く語りかけ、会場からの温かい拍手に包まれ本イベントは終了しました。

映画『夏の砂の上』は全国の映画館で絶賛公開中!ぜひ映画館でご覧ください。
〖劇場情報はこちら〗

公開後ティーチインイベント開催決定!

映画『夏の砂の上』の公開を記念して、公開後ティーチインイベントの実施が決定いたしました!
チケットは以下の詳細をご確認の上、お買い求めください。

■概要
・日付:7/14(月)
・場所:TOHOシネマズ 日比谷
・時間:17:50の回 上映後ティーチイン
・登壇者(予定/敬称略):オダギリジョーさん、髙石あかりさん、玉田真也監督

■チケット料金
特別興行(均一)2,200円(税込)

┈┈┈┈NEW INFORMATION┈┈┈┈
この度のティーチインイベントに向けて、皆様からご質問を大募集します!

作品に関するご質問や登壇ゲストへお聞きしたいことを
ハッシュタグ《#映画夏の砂の上に聞きたいこと》と一緒に、映画公式Xの《イベント告知投稿》を引用RPしてください!

質問募集の締切:7/13(日)20:00

※舞台挨拶は、全席指定制(定員入替制)です。
※お席はお選びいただけません。
※チケットの販売は、お一人様2枚までとさせていただきます。
※無料鑑賞・各種割引・ムビチケ・前売券・割引券等使用不可。
※実施スクリーンにより、特別シート等追加料金が発生する場合がございます。
※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は予告なしに変更する場合がございます。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。また、ご来場時にご本人様確認をさせて頂く可能性がございますので、身分証をご持参の上、お越しください。

■チケット購入方法

プレリザーブ販売(抽選販売) チケットぴあで販売
受付期間:7/7(月)11:00受付開始~7/11(金)11:00受付終了
URL:https://w.pia.jp/t/natsunosunanoue-movie/
※抽選結果の発表は、7/11(金)20:00 となります。

一般販売(先着販売) チケットぴあで販売
販売期間:7/12(土)10:00~7/13(日)16:00まで
URL:https://w.pia.jp/t/natsunosunanoue-movie/

※一般販売につきまして、完売次第、販売終了となります。
※残席がある場合に限り当日券を劇場にて販売いたします。

≪チケット購入に関するお問い合わせ≫
「チケットぴあ」HP

【舞台挨拶注意事項】
※悪天候及び公共交通機関の運行状況により、やむを得ず本イベントを中止させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※ムビチケはご使用いただけません。
※特別興行の為、各種割引・各種招待券は、ご使用いただけません。
※上記料金はすべて税込金額です。
※全席指定・定員入替制での上映となり、専用のチケットをお持ちでない方はご覧になれません。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。
※スクリーン内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断りいたします。
保安上、入場時に手荷物検査を行う場合がございますこと、予めご了承ください。
※当日、マスコミ・メディアの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと、予めご了承ください。
※車いすでのご鑑賞をご希望されるお客様は座席指定券の購入後、劇場までご連絡ください。
車いすをご利用のお客さまは車いすスペースでのご鑑賞となります。
車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。
また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。また、当日ご本人様確認をさせていただく場合もございます。写真付き身分証明書をご用意の上お越し頂けますようお願いいたします。
会場で本人確認がある場合の有効な書類は下記の通りです。

●顔写真付き身分証明書をお持ちの方
【1点】のみでOKです。

・運転免許証
・パスポート
・社員証(顔写真付き)
・学生証(顔写真付き)
・住民基本台帳カード(顔写真付き)
・クレジットカード(顔写真付き)
・マイナンバーカード(顔写真付き)
・在留カード(外国人登録証明書)
・ 身体障害者手帳(顔写真付き)
・精神障害者保健福祉手帳(顔写真付き)
・療育手帳(顔写真付き)

※小学生に関しては健康保険証のみでOK
※全てコピー不可

●顔写真付き身分証明書をお持ちでない方
【2点】必要となります。

・健康保険証
・住民基本台帳カード(顔写真なし)
・社員証(顔写真なし)
・学生証(顔写真なし)
・クレジットカード
・キャッシュカード

※全てコピー不可

※登壇ゲスト等へのプレゼントやお手紙、お花や差し入れなどはお受け取り出来ません。当日および事前の郵送もお断りいたします。予めご了承ください。

○×スペシャルトーク映像解禁!

この度、本作の出演キャストの皆さんが一堂に会し、それぞれが演じたキャラクターにちなんだ質問に、マルとバツで回答していく“○×スペシャルトーク”映像が解禁になりました!

オダギリジョーさんが演じる主人公の治にちなんで「治のように無茶なお願いをされやすい」という質問や、満島ひかりさん演じる治の妹・阿佐子が、男を信じて娘・優子を置いて博多へ行ってしまうことにちなみ「阿佐子のように人を信じやすい」という質問、さらには「今だから話せる現場のマル秘エピソードがある」という質問では、オール長崎ロケで同じホテルで寝泊まりしていた出演者やスタッフの皆さんで、毎晩開かれていた“とあるスナック”の話も飛び出したり・・・!?

映画『夏の砂の上』は7/4(金)よりついに全国公開中です。ぜひ映画館でご覧ください!
 

”サンドアートで描く、映画『夏の砂の上』の特別予告が完成!

この度、映画『夏の砂の上』×サンドアートグループ「SILT」のコラボレーションが実現し、砂絵によって描かれた、美しいサンドアートと制作工程のメイキングで紡がれる特別予告が完成いたしました。

今回、美しいサンドアートで描かれるのは、息子を亡くし喪失感を抱える主人公・治と、治の別居中の妻・恵子、治の妹が置いていった姪・優子、そして、乾いた街に差し込む一筋の希望の物語。本作の繊細な人間描写と映像美を「砂」で表現してくださいました。砂絵が描かれ、かき消されるその工程は、サンドアートだからこそ表現できる人生の刹那な瞬間を伝え、ふと心に沁みこんでくる仕上がりとなりました。

「SILT(シルト)」とは
2012年に、船本恵太によって結成された、サンドアートパフォーマンスグループ。砂を用いて物語を描き出すライブパフォーマンスを特徴とし、米国のA Great Big Worldのグラミー賞受賞曲ミュージックビデオ制作に参加するなど、国際的な評価を得ている。日本国内でも、日本レコード大賞をはじめとする多数のテレビ番組への出演や、嵐、乃木坂46、ゆずといったアーティストのコンサート映像演出など、国内外で活躍。2021年公開の映画『DUNE デューン 砂の惑星』とコラボし話題となった。また、姫路城、西本願寺、中城城跡といった世界遺産での上演、東京オリンピック・G7サミット・大阪万博関連イベントへの出演など、文化と最先端技術を融合させた映像表現で国内外の観客を魅了している。

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映画『夏の砂の上』はいよいよ本日7月4日(金)より全国公開です。
ぜひ映画館でご覧ください!
上映劇場情報はこちら

映画『夏の砂の上』バリアフリー上映実施決定

『夏の砂の上』では、『UDCast』方式に対応したバリアフリー音声ガイド、バリアフリー日本語字幕をご利用いただけます。

■音声ガイド=2025年7月4日(金)より対応開始
■字幕ガイド=2025年7月4日(金)より対応開始

●『UDCast』の詳細はこちら
https://udcast.net/howtouse/

<音声ガイド>
・『UDCast』アプリをインストールしたスマートフォン等の携帯端末に、作品のデータをダウンロードして、イヤホンを接続してお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。
 
<日本語字幕>
・『UDCast』アプリをインストールした字幕表示用のメガネ型端末に、作品のデータをダウンロードして、専用マイクを付けてお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。

・一部劇場にてスマートフォン等の携帯端末用での字幕利用も可能です。対応劇場については、こちら(https://udcast.net/feature/udcast-movie_theaterlist/)をご確認ください。画面の点灯等により他のお客さまの鑑賞の妨げにならないようご注意ください。

・『UDCast』の詳細、動作確認、メガネ機器の貸し出しについては、公式サイト(http://udcast.net/)をご確認ください。一部Android端末には『UDCast』アプリに未対応の機種があります。事前に動作確認をお願いします。

・本映画では、スクリーンに字幕を表示するバリアフリー日本語字幕付き上映も、一部劇場にて期間限定で行われます。上映の実施劇場、及び、上映日は下記シアターリスト備考欄よりご確認ください。
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=natsunosunanoue

撮影の地・長崎へ表敬訪問&凱旋上映イベント、無事終了!

この度、オダギリジョーさんと玉田真也監督が撮影の地・長崎で県庁への表敬訪問と凱旋イベントを行い、上海国際映画祭【審査員特別賞】受賞を生報告してまいりました!

まずはじめに長崎県庁を訪問したオダギリさんと玉田監督。そこでは「おかえりなさい」と書かれたポスターとともに、入口から約300人の県庁職員の皆さまが大歓迎ムードで出迎えてくださいました!お二人は副知事の馬場裕子氏と挨拶を交わし、馬場副知事から「まずは上海国際映画祭の審査員特別賞の受賞おめでとうございます。」と受賞について祝辞を頂戴しました。さらに続けて、「長崎の風景が映画を通して、別の角度から観ることができるのは長崎の方にとって大変ワクワクすることだと思います。まさに今日、全国に先駆け、長崎を含む九州北部地域が統計史上最速で梅雨明けをしました。まさに今日から乾いた夏がはじまりますので、長崎でもPRをがんばってまいります。」と、映画『夏の砂の上』の表敬訪問の日に、長崎の梅雨明け発表がされたタイミングの良さにかけてコメントを頂きました。

その後行われた囲み取材では、上海と長崎が「友好姉妹都市」で、受賞ならびに上海渡航直後に長崎を訪れたことに縁を感じている旨を記者に伝えられ、改めて受賞の感想を問われると、オダギリさんは「『ニュー・シネマ・パラダイス』という伝説的な名作の監督であるジュゼッペ・トルナトーレが審査員長でこの作品を押してくれたということに、胸が熱くなり、感慨深いです」と答え、別の記者から、300人の県庁職員に歓迎されたことについて聞かれると「(このような形での歓迎は)経験したことがなくて、ちょっと怖かったです(笑)。」と答え、一気に和みムードになる場面も。
そして、被爆から80年の節目である年に公開することについて問われた玉田監督は「この映画は、原爆という大きな歴史の隙間にある部分、実際にそこに住んでいる方たちの生活や日常を描いています。今(長崎で)生きて生活している人たちに寄り添うような作品になっているんじゃないかと思います」と回答しました。

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その後、夜に行われた凱旋試写イベントの舞台挨拶にオダギリさんと玉田監督が登壇すると、集まってくださった会場の皆さまから大きな拍手で迎えられました。舞台挨拶には、長崎市長の鈴木史朗氏が駆けつけ、受賞のお祝いと公開を間近に迎える本作のヒットを祈願して、二人に大きな花束を渡してくださいました。

鈴木市長は、「現代の長崎を描いていながらも、どこか懐かしさを感じさせるような長崎が描かれています。お二人の情熱によって、すばらしい魅力に溢れた作品になっていると思います」とコメントし、オダギリさんは「感無量です。ありがとうございます」と返答されました。

最後に、玉田監督は「映画を構想した時から長崎の街を主人公にした映画を撮りたいと思っていたので、こうして、長崎で、長崎の皆さんにご覧いただけるのが嬉しいです。」そしてオダギリさんからは耳寄りな情報として「最後の編集作業まで関わっていますが、音づくりには特にこだわっています。この作品が、音楽(劇伴)は最小限にして、観る方の想像力に委ねています。そこが玉田監督の観客へ真摯に向き合う姿勢だと思っています。音楽の代わりに、生活音、セミの音や猫の鳴き声だったり、遠くから響く造船所の工場の音などが聞こえてくるはずなのでじっくり聴いてもらいたいです。そうすることで映像が際立つので、長崎の街の風景がしっかり届くと思っています。ということはひとまず忘れて楽しんでもらえればと思います。」と共同プロデューサーとしての視点で、本作を観て感じとってほしい部分を伝えて会場をあとにし、終始あたたかい空気に包まれた凱旋イベントとなりました。

映画『夏の砂の上』は、7月4日(金)全国公開です。ぜひ、ご期待ください。

サカノウエカフェ×映画『夏の砂の上』コラボかき氷発売決定!

東京・湯島の“坂の上”にある、一年中かき氷を提供しているカフェ・サカノウエカフェ。

本作が“坂”の街・長崎を舞台にしていることに加えて、劇中で髙石あかりさん演じる優子が“すもも”を食べるシーンがあることから、サカノウエカフェの夏季限定メニュー「すもも太郎」とのコラボレーションが実現しました!

桃から生まれた桃太郎ならぬ、すももから生まれたすもも太郎―――
割れた生すももの中から、マシュマロのすもも太郎が飛び出す、斬新かつキュートなビジュアルがSNSで話題になったすもも太郎に、この度、映画の公開に合わせて、この夏限定バージョンが登場します!

暑い夏の坂を登った後は、乾ききった心に沁み込むような甘酸っぱいかき氷をサカノウエでいかがですか?

販売場所:サカノウエカフェ(東京都文京区湯島2-22-14)
販売期間:6月27日(金)〜7月21日(月)

🍧サカノウエカフェ 公式HP
🍧サカノウエカフェ 公式Instagram

今日マチ子先生&小玉ユキ先生による描き下ろし!イラスト版ポスターが完成しました。

〖今日マチ子先生〗

長崎特有の坂道や入り組んだ階段が、交差しては離れていく人々のよう。
息切れしながらも、登り続ける。生きていくことは失い続けていくことなのかもしれない。
もう届かないものがあるから、目の前の季節は輝くのだ。
今日マチ子(漫画家)

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〖小玉ユキ先生〗

長崎の見慣れた風景のせいか、登場人物の悲しみがリアルに感じられ息が詰まりそうでしたが、
あるシーンの圧倒的な解放感にやられました。
私はずっと、こういう映画が観たかったんだと思います。
小玉ユキ(漫画家)

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映画『夏の砂の上』は7月4日(金)全国公開です。ぜひご期待ください。

公開記念舞台挨拶 開催決定!

映画『夏の砂の上』の公開にあたり、公開記念舞台挨拶の開催が決定いたしました!
チケットは以下の詳細をご確認の上、お買い求めください。豪華キャスト&監督による舞台挨拶をお見逃しなく!

■概要
・日付:7/5(土)
・場所:TOHOシネマズ 日比谷
・時間:①12:30の回 上映後舞台挨拶 
    ②15:40の回 上映前舞台挨拶 
・登壇者(予定):オダギリジョーさん、髙石あかりさん、玉田真也監督

■チケット料金
特別興行(均一)2,200円(税込)
通常席に加え、下記特別料金設定の販売がございます。
プレミアボックスシート +1,000円(税込)

※舞台挨拶は、全席指定制(定員入替制)です。
※お席はお選びいただけません。
※チケットの販売は、お一人様2枚までとさせていただきます。
※無料鑑賞・各種割引・ムビチケ・前売券・割引券等使用不可。
※実施スクリーンにより、特別シート等追加料金が発生する場合がございます。
※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は予告なしに変更する場合がございます。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。また、ご来場時にご本人様確認をさせていただく可能性がございますので、身分証をご持参の上、お越しください。

■チケット購入方法
・プレリザーブ販売(抽選販売)※チケットぴあで販売
受付期間:6/25(水)11:00 受付開始 ~7/2(水)11:00受付終了
URL:https://w.pia.jp/t/natsunosunanoue-movie/

※抽選結果は、7/2(水)20:00 発表予定です。

・一般販売(先着販売)※チケットぴあで販売
販売期間:7/3(木)10:00~7/4(金)16:00まで
URL:https://w.pia.jp/t/natsunosunanoue-movie/

※一般販売につきまして、完売次第、販売終了となります。
※残席がある場合に限り当日券を劇場にて販売いたします。

≪チケット購入に関するお問い合わせ≫
「チケットぴあ」HP

【舞台挨拶注意事項】
※悪天候及び公共交通機関の運行状況により、やむを得ず本イベントを中止させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※ムビチケは、ご使用いただけません。
※特別興行の為、各種割引・各種招待券は、ご使用いただけません。
※上記料金はすべて税込金額です。
※全席指定・定員入替制での上映となり、専用のチケットをお持ちでない方はご覧になれません。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。
※スクリーン内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断りいたします。
保安上、入場時に手荷物検査を行う場合がございますこと、予めご了承ください。
※当日、マスコミ・メディアの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと、予めご了承ください。
※車いすでのご鑑賞をご希望されるお客様は座席指定券の購入後、劇場までご連絡ください。
車いすをご利用のお客さまは車いすスペースでのご鑑賞となります。
車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。
また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。また、当日ご本人様確認をさせていただく場合もございます。写真付き身分証明書をご用意の上お越しいただけますようお願いいたします。
会場で本人確認がある場合の有効な書類は下記の通りです。

●顔写真付き身分証明書をお持ちの方
【1点】のみでOKです。

・運転免許証
・パスポート
・社員証(顔写真付き)
・学生証(顔写真付き)
・住民基本台帳カード(顔写真付き)
・クレジットカード(顔写真付き)
・マイナンバーカード(顔写真付き)
・在留カード(外国人登録証明書)
・ 身体障害者手帳(顔写真付き)
・精神障害者保健福祉手帳(顔写真付き)
・療育手帳(顔写真付き)

※小学生に関しては健康保険証のみでOK
※全てコピー不可

●顔写真付き身分証明書をお持ちでない方
【2点】必要となります。

・健康保険証
・住民基本台帳カード(顔写真なし)
・社員証(顔写真なし)
・学生証(顔写真なし)
・クレジットカード
・キャッシュカード

※全てコピー不可

※登壇ゲスト等へのプレゼントやお手紙、お花や差し入れなどはお受け取り出来ません。当日および事前の郵送もお断りいたします。予めご了承ください。

第27回上海国際映画祭レポート第2弾【審査員特別賞 受賞!】

この度、第27回上海国際映画祭で映画『夏の砂の上』が【審査員特別賞】を受賞しました!現地6月21日に行われたクロージングセレモニーに主演・共同プロデューサーのオダギリジョーさん、髙石あかりさん、監督・脚本の玉田真也さんが出席。華やかなレッドカーペットを歩き、授賞式に参加しました。日本映画として23年ぶりの快挙となった今回の受賞。三人が喜びを語った授賞式の模様をお届けします。


日本映画が多数上映されるなか、唯一メインコンペティション部門に選出され、<登場人物たちの感情の揺らぎや、表情の奥に秘められた痛みと優しさを、俳優たちの抑制の効いた演技、静謐なまなざしと繊細な映像美ですくい上げた作品>と評価されていた本作は、見事【審査員特別賞】を受賞!オダギリさん、髙石さん、玉田監督が壇上に呼び込まれ、司会からお祝いの言葉を受けると、玉田監督は「大変光栄です。オダギリさん、髙石さんの演技が土台になってこそいただけた賞」と俳優への感謝を語り、オダギリさんも、「本当にうれしい。ありがとうございます。」と素直に万感の思いを表しました。

興奮の受賞式を終えた後、改めて本作の受賞を振り返り、本作で主演だけでなく共同プロデューサーも務めたオダギリさんは「海外で日本の作品が選ばれるというのは、ちゃんと伝わっているんだなと安心になるし、(映画作りを)これからも頑張っていこうという活力になります。よくよく振り返ると、自分は今回プロデューサーの立場でもあるので改めて嬉しいです。」とプロデュース作品が初めて海外映画祭で受賞したことを喜んだ。本作で海外映画祭に初参加となった髙石さんは、「自分の俳優人生にとってすごく大切な作品。まずは日本の方に届けていきたい」、玉田監督も、「ずっと念願だった企画。考えられる限りの最高の出演者に集まっていただいてベストを尽くした作品のひとつの結果が出て嬉しい」と熱い思いを語りました。

映画『夏の砂の上』はいよいよ7/4(金)より全国公開です。ぜひご期待ください!

第27回上海国際映画祭レポート第1弾【ワールドプレミア上映、Q&A、記者会見編】

6月13日より中国・上海で開催中の第27回上海国際映画祭のコンペティション部門に日本作品で唯一招待され、現地6月20日に行われたワールドプレミア上映、上映後のQ&Aと現地記者会見に、主演・共同プロデューサーのオダギリジョーさん、監督・脚本の玉田真也さんが参加!現地からレポートをお届けします。

この度ワールドプレミアとして、1000人を収容する大スクリーンで上映された映画『夏の砂の上』。上映中は笑いがおこったり、どよめきがあったり、息を静めて見守ったり、会場内の観客の皆さんが楽しみながらも集中して映画を鑑賞する空気が伝わってきました。上映終了後には拍手が起こり、会場で観客の皆さんと一緒に映画を鑑賞していた玉田監督が呼び込まれ、その後に、オダギリさんが登場すると、大きな拍手と声援で迎えられました。玉田監督は「尊敬している先輩監督たちの作品が上映されている映画祭に参加できて嬉しいです」と述べ、オダギリさんは「本当は皆さんと一緒に鑑賞したかったのですが、汗をかきすぎて、シャワーをあびて着替えに戻ったりしていたら間に合わなかった」と挨拶。MCからの質問の後、観客からのQ&Aでは、多くの観客が「私をあてて」といわんばかりに手をあげ質問を競り合う姿も見られました。

「治(オダギリ)と妻・恵子(松たか子)が終盤にやりとりするセリフ」について問われた玉田監督は、「原作にもあるセリフですが、治は息子を亡くしたまま、時が止まっている人。去ってしまう妻に対して、自分の痕跡を残したいと思ったのではと思っています。暴力的な言葉であるからこそ相手の中に自分を残したい、恵子に対して執着しているシーンだと解釈しました」と回答、そして「治というキャラクターをどのように演じたか」と問われたオダギリさんは、「最初から監督は、悲しい出来事がつまっている映画だからこそ、あまり暗く見せたくない、暗くなりすぎない芝居をしてほしいと言われました。人生は楽しいこともあればつらいこともある。治には、環境的にマイナスなことが増えたように見えるが、姪と過ごしたひと夏の経験が治を大人にして、少しだけ前を見て新しく自分の生活を始めていくんじゃないかと感じて、演じていました」と、本作から垣間みえる希望について語りました。 会場と一緒のフォトセッションも実施され、フォトセッション中もオダギリさんと玉田監督への声援が鳴り止まない中でワールドプレミアを終えました。

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会場を移動して行われた記者会見も、大勢の現地メディアがかけつけて多くの質問が飛び交いました。

上海の印象について問われたオダギリさんは、「ロウ・イエ監督の作品の撮影で3か月くらい上海で生活してとても楽しかった思い出がある。 古い町並み、西洋的なニュアンスが入っていて美しい街という印象です」と回答、つづいて共演された松たか子さんの印象を問われると「大きな括りで同世代、映画やドラマで一緒に戦ってきた大切な仲間だと思っています。結婚したのもほぼ同じ時期で、会うたびに『(結婚が)お互いよく続いてますね』とやりとりをしている。結婚っていうのは、思いやりと忍耐なんでしょうね」と語り記者たちを笑わせる場面も。

そして、玉田監督は「本作は『水』が映画の重要な要素になっていると思いますが」と問われると「ご指摘のとおり、水はとても重要な要素で、本作は、水害で息子を亡くした主人公が、水によって前向きになるという話。本来、水は人を生かすもの。でも人を殺すものでもあります。また、長崎の雨を飲むということには意味があり、原爆が落ち、放射能を含んだ雨を「死の雨」といって、生命にとってなくてはならない水が、人を殺してしまうものにもなる。水には2つの意味が含まれています」と語り、この映画が長崎を舞台にしている意味にも触れました。

公式上映から記者会見までを無事に終えたオダギリさんは「観客、現地メディアの方々が、しっかりと映画を観てくれていることが分かる質問ばかりでうれしかった」と話し、玉田監督も「芯をくった質問をしてもらって、ここではじめてお話しできたことも多く、すごくいい場でした」と括り、会場を後にしました。

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クロージングセレモニーと授賞式は6月21日(土)に行われ、レッドカーペットと授賞式には、オダギリさん、玉田監督に加え、髙石あかりさんも駆けつける予定となっています。

現地からの続報をお楽しみに!

完成披露イベント無事終了!【オフィシャルレポート】

映画『夏の砂の上』の完成披露イベントが6月17日(火)に開催され、主演のオダギリジョーさん、髙石あかりさん、松たか子さん、満島ひかりさん、森山直太朗さん、高橋文哉さん、光石研さん、玉田真也監督の計8名がそろって舞台挨拶に登壇いたしました!

撮影当時のエピソードやフリップトークで大盛り上がりだったイベントの様子をお届けします。

本作で主演に加えてプロデューサーにも名を連ねていらっしゃるオダギリさん。MCから経緯を聞かれると、「いまの時代を考えると、原作がアニメや漫画でもなく、作家性の強い作品で、なかなか簡単に進むタイプの映画ではないんですが、すごく良い脚本なので、この作品が『お金が集まらなくて作れませんでした』ではもったいないと思いました。また、この作品が醸し出している2000年代初頭の日本映画の雰囲気を身をもって経験した自分だからこそできる作品づくりがきっとあると思いました。この2つの側面からプロデューサーとして入らせていただきたいと思いました」と、本作にかける思いを語ってくださいました。

玉田監督がシナリオハンティング(シナハン)のために長崎を訪れた際には、オダギリさんも同行したようで、当時のことを振り返り、玉田監督は「まだプロデューサーという形ではない段階で、主演でオファーをさせていただき、出演していただけることになって、シナハンに行くことになったんですが『オダギリさんも来るらしい』という話を聞いて『マジか!?』と思いました。僕にとって、オダギリジョーという俳優は、2000年代初頭に自分が見ていた面白い邦画にだいたい出ているような印象で、すごく特別な俳優でした。その人と主演と監督として一緒にやれるというだけで嬉しいんですが、まさかつくる過程まで一緒にやってくれると思ってもなかったので、特別な体験でした」と驚きと喜びを口にされました。

オダギリさんはまた、自身のプロデューサーとしての参加が、この豪華な俳優陣の皆さんが出演を決めるための説得材料になればとの思いもあったと明かし、オダギリさんが演じる治の妻・恵子を演じる松さんは、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」以来のオダギリさんとの共演について「嬉しかったです」とニッコリ。そして「オダギリさんとはほぼ同世代ですが、いろんな作品を経験されてきたオダギリさんが、手に取って、興味を持った台本ってどんなだろう? というのが、惹かれた理由でもあります」とまさにオダギリさんの存在が出演の決め手になったと明かされました。

一方、オダギリさん演じる治の妹で、髙石さん演じる優子の母である阿佐子を演じる満島さんは、意外にもオダギリさんとは初共演だったようで、「最初に脚本を読んで、大爆笑したのを覚えています」と明かしました。「いまの時代にこれを撮るの? すごいなって思いました。私が九州の出身なので、(作品から)匂い立つものや出てくる人たちのキャラクターが、親戚や近所のおじちゃんたちと重なるところがありました。田舎の若い恋愛って、こういう何とも言えない話をみんなしてたな…とか、いろんな情景が浮かんできました」としみじみと語り、自身の役柄についても「こういう役が私にも来るようになったか…と思いました」と感慨深げな様子でした。

森山さんは、オダギリさんから「この役に説得力を持たせられる人は森山さんしかいない」と直々にオファーされたことを明かし、「率直にビックリしました」と述懐。「心してかかんなきゃという緊張感と、風のうわさでオダギリさんが毎晩、お酒をたしなまれて、出演者やスタッフとしっかりと“飲みにケーション”をされると聞いて、それが本当に怖くて…(苦笑)」と当初、感じていたという不安を明かしつつ、実際に撮影期間中は合宿のように全員が同じホテルに宿泊し、そのロビーではオダギリさんが“ママ”となって、みんなが「スナックジョー」と呼ぶ親睦の場が毎晩、繰り広げられていたとか!森山さんは「映画の現場は初めてで緊張していましたが、お芝居じゃない時間帯にそうやってほぐしていただいて感謝しかないです」と語りました。

髙石さんはオーディションを経て優子役に決まりましたが、「オーディションの段階で、オダギリさんと松さんが出ると聞いて『絶対に出たい』と思いました。でもオーディションで監督たちとお会いして、個人的に『あ、落ちたな…』と思っていたので、マネージャーさんから電話で(出演を)聞いた時はびっくりしました」と率直な思いを明かす。この日の登壇陣とは本作が初共演だったが、母親役を演じる満島さんと最初に撮影前に顔を合わせたそうで「とにかくお会いしたくて…(会って)緊張するかと思ったんですが、満島さんが放つオーラやパワーで包んでいただいて、緊張というよりも楽しい時間になりました。撮影でも、のびのびと自由に演じさせていただきました」と充実した表情で語ってくれました。

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さらにトーク後半では、映画にちなんで登壇された皆さんに「心に沁みたこと」を発表いただきました!
光石さんは「長崎ロケでの撮影スタッフ」と書かれたフリップを掲げ、坂の多い長崎の街での撮影について「撮影を行なったおうちも車が通れないので歩いて登るしかないところで、スタッフは機材を手持ちで運んでいました。それを見て心に沁みました」と明かしました。

玉田監督のフリップには「猫」の一文字。撮影が行われた街には猫が多くいたそうで、映画にも画面の中に自然と猫が入り込んでおり、街で暮らす猫たちが画面に映ることで「映画に長崎の街が染みこんでいくような感じがしました。猫がすごく良い芝居をしています」と嬉しそうにうなずかれていました。

高橋さんは「高校の同級生」と書かれたフリップを見せながら、映画の中で立山が友人たちと遊ぶシーンに言及し「僕自身が高校生の頃、同級生と仲良くなるためにしていたダーツやカラオケといった遊びをお芝居でするのが初めてでした。(劇中では)飲み会の場に、想いを寄せる女の子がいて、うまくいったり、いかなかったりというのがすごくもどかしくて…お芝居をする感情として心に沁みました。(完成した)映画を観ても、独特の雰囲気があって、そのころのことを思い出したりして、青春時代とリンクしました」と懐かしそうに語ってくれました。

「8歳の甥っ子 九州から東京へひとり旅」と書かれたフリップを見せたのは満島さん。先日、九州で暮らしている甥っ子がひとりで東京に遊びに来たというエピソードを明かしつつ「私も13歳でひとりで上京したんですけど優子も親元を離れて、置いて行かれますが、両親や家族がいない中で、少年時代や少女時代に経験することってすごい経験になるよな…と甥っ子の姿を改めて見て思って、心に沁みました」と明かしました。

撮影期間中も満島さんと髙石さんは顔を合わせては交流を深めたとのこと。満島さんは「ちょうど、あかりちゃんの成長が見られる撮影の順番で、(阿佐子が優子を)預けに行くときと迎えに行くときで、顔つきが変わっていました」と嬉しそうに目を細めつつ「オダギリさんは同じでした(笑)」とオチをつけて会場は笑いに包まれる一幕も(笑)

髙石さんは「長崎にて、満島さんと」と書かれたフリップを掲げ、撮影の休みの日に満島さんと長崎を巡った思い出を告白。「カステラを食べたり、釜めしをいただいたり、買い物に行って、満島さんがバッグを買ってくださったり…沁みる一日でした」と笑顔を見せられました。

松さんが撮影期間中に心に沁みたこととして挙げたのは「月が赤かったこと」。「月が赤くて、大きくて、夕日も赤くて…でも、長崎に暮らしているひとからすれば、それは普通の景色で、私にとって特別だと思ったことが、そこで暮らして生きている人には普通の光景だってことが沁みます」と含蓄のあるコメントとともに思い出を語ってくださいました。

そんな「松さんの浴衣姿」が心に沁みたと明かすのは森山さん。先ほどの話にも出たホテルのロビーを「お風呂上がりの松さんが、浴衣を着られて、映画のワンシーンのような感じで颯爽と通られるんです。それを羨望のまなざしでみんなが見ていました。ビチョビチョの松さんが…(笑)」と語り、松さんは「なんか幻を見てますよ…」と恥ずかしそうに苦笑いを浮かべていました。

そして、トリを務めるオダギリさんのフリップには「心に沁みた!」という謎の言葉が書かれていましたが、オダギリさんは「僕が心に沁みたなと思ったのは、満島さんの甥っ子の話でした」となぜか自身のエピソードではなく、共演陣の発表から拝借。そんなオダギリさんに髙石さんや他の共演陣からは「ズルい!」との非難の声が上がり、これにはオダギリさんも「こんなに引かれますかね…? そんなにヤバい?」と困惑の様子でフリップトークは幕を閉じました。

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最後の挨拶では、キャストを代表してマイクを握ったオダギリさんは「この舞台挨拶で、みんなにこれだけ嫌われると思ってなかったです(笑)」と冗談を挟みつつ、改めて劇場に足を運んで映画を観るということの重要性を強調され、「僕と作品は別物なので(笑)、作品はしっかり愛していただけたら」と呼びかけていました。

玉田監督も「こんなに素晴らしい俳優の人たち・・・僕自身もいろんな映画やドラマで観てきた『いつか一緒に仕事をしたい』と思っていたみなさんに集まっていただき、そのみなさんの芝居に負けないようにと、ベストを尽くして作ったので、きっと面白い映画になってると思います!」と力強くアピールし、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じました。

映画は7/4(金)より全国公開です。ぜひ、ご期待ください!

メディア情報(7/11更新)

〖雑誌〗
non-no(髙石あかりさん)5月20日(火) 発売
Numero TOKYO(髙石あかりさん)5月28日(水) 発売
ダ・ヴィンチ(髙石あかりさん)6月6日(金) 発売
FINEBOYS(髙石あかりさん)6月9日(月) 発売
メンズノンノ(原 摩利彦さん)6月9日(月) 発売
upPLUS(髙石あかりさん)6月12日(木) 発売
婦人公論(オダギリジョーさん)6月13日(金) 発売
週刊SPA!(オダギリジョーさん)6月17日(火) 発売
BARFOUT!(髙石あかりさん)6月19日(木) 発売
リンネル(髙石あかりさん)6月20日(金) 発売
キネマ旬報(オダギリジョーさん)6月20日(金) 発売
月刊スカパー!(髙石あかりさん)6月24日(火)発売
スカパー!TVガイドBS+CS(オダギリジョーさん)6月24日(火)発売
スカパー!TVガイドプレミアム(オダギリジョーさん)6月24日(火)発売
週刊文春CINEMA(オダギリジョーさん)6月24日(火)発売
UOMO(髙石あかりさん)6月25日(水)発売
映画ビジネス(玉田真也監督)6月25日(水)発売
プレッピー(髙石あかりさん)7月1日(火)発売
ELLE japon(髙石あかりさん)6月27日(金)発売
pen(髙石あかりさん)6月27日(金)発売
BAILA(髙石あかりさん)6月27日(金)発売
CLASSY(髙石あかりさん)6月27日(金)発売
ROCKIN’ON JAPAN(髙石あかりさん)6月30日(月)発売
STEPPIN’ OUT!(オダギリジョーさん)7月1日(火)発売
女性自身(髙石あかりさん)7月1日(火)発売
LEE(オダギリジョーさん)7月7日(月)発売
映画テレビ技術(玉田真也監督)7月1日(火)発売
The Japan Times(玉田真也監督)7月4日(金)発売
NEW GINZA(髙石あかりさん)7月11日(金)発売

〖新聞〗
産経新聞(髙石あかりさん)6月27日(金)
日本経済新聞(髙石あかりさん)7月2日(水)
NEW 読売新聞(玉田真也監督)7月11日(金)

〖ラジオ〗
6月24日(火)午後8:05~8:55 O.A. NHK-R1「岡田惠和 今宵、ロックバーで〜ドラマな人々の音楽談義〜」(光石研さん)
7月1日(火)午後0:30~3:55 O.A. NHK-R1「まんまる」(髙石あかりさん ※午後3時台)
7月13日(日)18:00~18:54 O.A. J-WAVE「UR LIFESTYLE COLLEGE」(玉田真也監督)

〖TV〗
6月21日(土)・6月28日(土)25:25~O.A.「紙とさまぁ~ず」(髙石あかりさん) 見逃し配信はこちら
7月4日(金)23:00~O.A.「全力!脱力タイムズ」(オダギリジョーさん)
7月11日(金)23:00~O.A.「A-Studio+」(光石研さん)
7月12日(土)10:40~O.A.「男おばさん!!」(オダギリジョーさん)

〖WEB〗
FASHIONSNAP(髙石あかりさん) 記事はこちら
UOMO(髙石あかりさん) 記事はこちら
MORE web(髙石あかりさん)記事(前編)はこちら 記事(後編)はこちら
ステージナタリー(玉田真也監督×佐久間宜之さん対談インタビュー) 記事はこちら
婦人画報デジタル(オダギリジョーさん)記事はこちら
映画.com(オダギリジョーさん×髙石あかりさん)記事はこちら
VOGUE web(髙石あかりさん)記事はこちら
あしたメディア(玉田真也監督)記事はこちら
CINEMORE(玉田真也監督)記事はこちら
ウォーカープラス(オダギリジョーさん)記事はこちら
CINRA(オダギリジョーさん×髙石あかりさん)記事はこちら
PINTSCOPE(オダギリジョーさん×髙石あかりさん×玉田監督)記事はこちら
週刊文春CINEMAオンライン(オダギリジョーさん)記事はこちら
東洋経済オンライン(オダギリジョーさん)記事はこちら
BuzzFeed Japan(オダギリジョーさん)記事はこちら
FASHION PRESS(オダギリジョーさん×髙石あかりさん)記事はこちら
NiEW(オダギリジョーさん)記事はこちら
NEW 現代ビジネス(オダギリジョーさん)記事はこちら

キャラクター&エモーショナルポスター解禁!各界の著名人からコメントも到着!

この度、登場⼈物たちの⼼情とリンクするシーンと組み合わせたキャラクターポスター7種と、劇中の⼼揺さぶられる印象的なシーンを切り取ったエモーショナルポスター4種が完成しました。

 

 

さらに、⼀⾜先に本作を鑑賞された各界で活躍されている著名⼈の皆様よりコメントを頂きました。

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コメント⼀覧(五⼗⾳順、敬称略)

坂を上り下りして浮かび上がる⼈⽣の得喪。なかには耐え難いものもある。
その苦悩に「無理して乗り越えなくていい」とただ寄り添う本作のやさしさに、
きっと救われる魂があるはずだ。
ISO(ライター)

そこにいる⼈たちが皆、魅⼒的で。その⼼のうちがとても苦しくて。
いつか⾃分も⻑崎を訪れてみたいと思いました。 今の⾃分にとても響く映画でした。
今泉⼒哉(映画監督)

様々な乾きに、抗う者と流されるままの者達…
瑞々しい希望という名の避暑地を⾒つけた時、⼼は希望で潤う。
この作品が1⼈でも多くの⽅々への避暑地になりますように
いまむー(お絵描きツイッタラー)

端正な佇まいをしていながら、物語は濃密で息苦しく、治(オダギリジョー)と同じタイミングでタバコを吸った(妄
想で)。髙⽯あかりという⼥優がとてもよかった。
暑い⽇にふらっと⼊った映画館でこんな映画に出会えたら嬉しいだろうな。
⼤森⽴嗣(映画監督)

⻑崎特有の坂道や⼊り組んだ階段が、交差しては離れていく⼈々のよう。
息切れしながらも、登り続ける。⽣きていくことは失い続けていくことなのかもしれない。
もう届かないものがあるから、⽬の前の季節は輝くのだ。
今⽇マチ⼦(漫画家)

⻑崎の⾒慣れた⾵景のせいか、登場⼈物の悲しみがリアルに感じられ息が詰まりそうでしたが、
あるシーンの圧倒的な解放感にやられました。
私はずっと、こういう映画が観たかったんだと思います。
⼩⽟ユキ(漫画家)

⼈⽣で通る道は、街の⼤通りや明るい商店街ばかりじゃない。
登るだけで疲れる坂道や、吸い殻だらけの暗い路地もある。
だからこそ、こういう作品が社会に必要なんだと思いました。
陰影の濃い和室に差し込む光のような、美しい邦画です。
佐伯ポインティ(マルチタレント)

ずっと疼いててほしかったのに、治ってしまった傷がある。どう⾜掻いても繋がってしまうちぎれた⽪膚のように、
ゆっくりと⼿を伸ばしあう⼈々の姿が、堪らなく美しかった。
⻑井短(俳優)

季節が、街が、⼈⽣の機微を象徴しているようだった。
すべてを鎮ませる恵みの⾬は、渇望する⼼に⼀縷の希望を与え、
なんてささやかで、美しい、⼼の繋がり映すんだろうと思いました。
素晴らしい映画でした。
仲野太賀(俳優)

⼀度、乾いてしまった⼈の⼼を元に戻すことは、簡単なことじゃなくて、
でも、乾いた⼼を潤すことができるのは、やっぱり⼈の湿りっ気の部分で、
そんな繊細な⼼模様を、背中で語ることができる、俳優オダギリジョーと、
あの⾬のシーンを撮った、この映画を、僕は信⽤しています。
中野量太(映画監督)

⻑崎で⼀夏を過ごした優⼦の、彼⼥の無⾔の笑顔は全てを物語っている気がしました。
⽟⽥さんの作品は本当に胸に響きます。
前⽥敦⼦(俳優)

蝉時⾬だけが時間を刻む乾いた街で、
置き去りにされた者同⼠の⼼は共鳴し、静かに湿度を帯びていく。
その⼀夏の揺らぎの中に、たしかな希望を感じるはず。
ゆいちむ(映画好きOL)

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映画『夏の砂の上』は7/4(金)より全国公開となります。

【上映劇場はこちら】

《特別映像3種》解禁

この度、痛みを抱えながらも小さな希望を見つけていく登場人物たちの関係性を描いた3種の特別映像が解禁となりました。

【伯父と姪編】

【夫婦編】

【恋編】

オリジナル・サウンドトラックのリリースが決定!

この度、映画『夏の砂の上』のオリジナル・サウンドトラックが7⽉2⽇(⽔)にリリースされることが決定しました。

サントラには、メイン楽曲の夏の砂の上(Piano Solo)を含む全9曲が収録されており、ボーナストラックとして、サントラ⽤に制作された⾳源や、夏の砂の上(First Sketch)、Still III (Outtake)バージョンなど、サントラでしか聴けない⾳源も収録されています。

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音楽担当:原摩利彦さんコメント

《夏の砂の上》の脚本を何度も読み、⻑崎で過ごした数⽇のことを思い出したり、⾳楽ができそうな「気配」が消えてしまわないように慎重に⽇々を過ごしました。そして「今だ!」というときにピアノに向かうと、指先からすっと《夏の砂の上》メインテーマのメロディが出てきました。メインテーマ以外の曲も完成させてレコーディングにのぞみましたが、⽟⽥監督から映像を観ながら即興で今⼀度トライして欲しいと⾔われ、監督とオダギリジョーさんたちが⾒守る中で勝負のテイクを録りました。サウンドトラックには本編では使われなかった曲も収録されています。これから⾃分のコンサートでもたくさん弾いていきたい⼤切な⾳楽ができました。

【国内盤】
タイトル:映画『夏の砂の上』オリジナル・サウンドトラック
アーティスト:原摩利彦
発売⽇:2025年7⽉2⽇(⽔)
価格:2,970円(税込)
発売元:ランブリング・レコーズ
【Track List】
01. 夏の砂の上 (Piano Solo)
02. Still I
03. Nagasaki Interlude II
04. Still II
05. 夏の砂の上 (Full Version)
06. Still III (outtake)
07. Nagasaki Interlude II
08. 夏の砂の上 (First Sketch)
09. Memoria (Bonus Track)

第27回上海国際映画祭コンペティション部門へ正式出品!

この度、6月13日より中国・上海で開催される第27回上海国際映画祭のコンペティション部門に日本作品で唯一、映画『夏の砂の上』が招待されることが決定いたしました。

映画祭には、主演&共同プロデューサーのオダギリジョーさん、髙石あかりさん、玉田真也監督が参加する予定となっています。

1993年から始まった上海国際映画祭は、中国で唯一、国際映画製作者連盟公認の映画祭として、映画文化の普及と映画産業の発展とを目的に、毎年10日間の会期中に国内外の約500作品が上映されています。今回、映画『夏の砂の上』は、映画の質や芸術的な価値を競う場として注目を集め、今年15本の作品が選出されたコンペティション部門で日本作品唯一の上映となります。
選出理由について、上海国際映画祭プログラマーの徐昊辰氏は「本作は、かけがえのない家族を喪ったことで、まるで時が止まってしまったかのような空白の時間を、静謐なまなざしと繊細な映像美ですくい上げた作品です。長崎の変わらぬ町並み、記憶を抱えたような坂道、そして雨の降らない夏という設定が、登場人物たちの内面と静かに響き合いながら、観る者に深い余韻をもたらします。言葉少なに交わされる感情の揺らぎや、表情の奥に秘められた痛みと優しさが、俳優たちの抑制の効いた演技によって丁寧に表現され、物語にさらなる奥行きを与えています。静けさの中に潜む感情の機微をすくい取った本作が、このたび上海国際映画祭でワールドプレミアというかたちで初めて世界の観客と出会えることを、何よりも光栄に、そして心から嬉しく思っています。」とコメントを寄せました。

また、出品決定を受けて玉田真也監督は、「上海国際映画祭メインコンペティション部門に招待して頂き、たいへん光栄です。海外の観客に観ていただく場に立ち会うのはこれが初めてなので、とても楽しみにしています。文化を超えて伝わる人間の感情が映った映画になったと思っているので、早く観客の皆さんとこの作品を共有したいです。」と喜びのコメントを寄せました。

審査員長を『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレが務めるコンペティション部門は、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀男優賞、最優秀女優賞などの賞の対象となり、授賞式は6月21日(土)におこなわれます。

日本では7/4(金)より全国公開です。ぜひご期待ください。

完成披露イベント実施決定

映画『夏の砂の上』の公開に先立ち、完成披露イベントの実施が決定いたしました。
チケットは以下の詳細をご確認の上、お買い求めください。
皆様のご参加をお待ちしております。

■概要
・日付:6/17(火)
・場所:TOHOシネマズ 日比谷
・時間:19:00の回 上映前舞台挨拶
・登壇者(予定):オダギリジョーさん、髙石あかりさん、松たか子さん、満島ひかりさん、森山直太朗さん、高橋文哉さん、光石研さん、玉田真也監督

■チケット料金
特別興行(均一)2,200円(税込)

※舞台挨拶は、全席指定制(定員入替制)です。
※お席はお選びいただけません。
※チケットの販売は、お一人様2枚までとさせていただきます。
※無料鑑賞・各種割引・ムビチケ・前売券・割引券等使用不可。
※実施スクリーンにより、特別シート等追加料金が発生する場合がございます。
※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は予告なしに変更する場合がございます。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。また、ご来場時にご本人様確認をさせていただく可能性がございますので、身分証をご持参の上、お越しください。

■チケット購入方法
◎プレリザーブ販売(抽選販売) チケットぴあで販売
受付期間:6/5(木)11:00受付開始~6/13(金)11:00受付終了
URL:https://w.pia.jp/t/natsunosunanoue-movie/
※抽選結果の発表は、6/13(金)20:00 となります。

◎一般販売(先着販売) チケットぴあで販売
販売期間:6/14(土)10:00~6/16(火)16:00まで
URL:https://w.pia.jp/t/natsunosunanoue-movie/
※一般販売につきまして、完売次第、販売終了となります。
※残席がある場合に限り当日券を劇場にて販売いたします。

≪チケット購入に関するお問い合わせ≫
「チケットぴあ」HP

【舞台挨拶注意事項】
※悪天候及び公共交通機関の運行状況により、やむを得ず本イベントを中止させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※ムビチケは、ご使用いただけません。
※特別興行の為、各種割引・各種招待券は、ご使用いただけません。
※上記料金はすべて税込金額です。
※全席指定・定員入替制での上映となり、専用のチケットをお持ちでない方はご覧になれません。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。
※スクリーン内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断りいたします。
保安上、入場時に手荷物検査を行う場合がございますこと、予めご了承ください。
※当日、マスコミ・メディアの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと、予めご了承ください。
※車いすでのご鑑賞をご希望されるお客様は座席指定券の購入後、劇場までご連絡ください。なお、車いすをご利用のお客さまは車いすスペースでのご鑑賞となります。車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。また、当日ご本人様確認をさせていただく場合もございます。写真付き身分証明書をご用意の上お越しいただけますようお願いいたします。
会場で本人確認がある場合の有効な書類は下記の通りです。

●顔写真付き身分証明書をお持ちの方
【1点】のみでOKです。

・運転免許証 ・パスポート ・社員証(顔写真付き)・学生証(顔写真付き)・住民基本台帳カード(顔写真付き)・クレジットカード(顔写真付き)・マイナンバーカード(顔写真付き)・在留カード(外国人登録証明書)・ 身体障害者手帳(顔写真付き)・精神障害者保健福祉手帳(顔写真付き)・療育手帳(顔写真付き)
※小学生に関しては健康保険証のみでOK ※全てコピー不可

●顔写真付き身分証明書をお持ちでない方
【2点】必要となります。
・健康保険証 ・住民基本台帳カード(顔写真なし)・社員証(顔写真なし)・学生証(顔写真なし)・クレジットカード・キャッシュカード
※全てコピー不可

※登壇ゲスト等へのプレゼントやお手紙、お花や差し入れなどはお受け取り出来ません。当日および事前の郵送もお断りいたします。予めご了承ください。

 

映画『夏の砂の上』予告映像解禁。

映画『夏の砂の上』の予告映像が解禁となりました。
愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女・・・
彼らが夏の砂のように乾き切った⼼に⼩さな希望の芽を⾒つけていく姿を描く、切なさと温かさが交錯する珠⽟の物語、映画『夏の砂の上』は7⽉4⽇(⾦)全国公開です。

映画『夏の砂の上』ポスタービジュアル完成。

 

映画『夏の砂の上』のポスタービジュアルが完成しました。
オダギリジョーさん演じる、大切なものを失った喪失感から⼈⽣が⽌まってしまった治。
髙石あかりさん演じる、⽗親の愛を知らずに育った優⼦。
松たか子さん演じる、悲しみを共有し共に再スタートすることができない夫へ愛想を尽かした恵⼦。
満島ひかりさん演じる、娘を兄に預け男の元へ⾛る奔放な阿佐⼦。
それぞれ痛みと乾ききった⼼を抱えた4⼈を、⻑崎の街から差し込む光があたたかく包み込む、切なくも温かなビジュアルが完成しました。
夏の砂のように乾ききった⼼に沁み込む⼀筋の希望の物語、映画『夏の砂の上』は7⽉4⽇(⾦)全国公開です。

映画『夏の砂の上』7.4 FRI 全国公開決定!作品世界を彩る豪華キャストが発表!

映画『美しい夏キリシマ』の脚本、映画『紙屋悦子の青春』の原作を手掛けた長崎出身の松田正隆さんによる読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞の傑作戯曲を、濱口竜介監督や三宅唱監督に次ぐ次世代の映画界を担う気鋭の演出家・玉田真也さんの監督・脚本で映画化した『夏の砂の上』の全国公開が7月4日(金)に決定!

この度、本作の作品世界を彩る豪華キャストが発表となり、共同プロデューサーも務める主演のオダギリジョーさん、髙石あかりさん、松たか子さん、満島ひかりさん、森山直太朗さん、高橋文哉さん、光石研さんらが出演することが明らかになり、オダギリジョーさん、髙石あかりさん、松たか子さん、玉田真也監督、原作の松田正隆さんからのコメントが到着しました。

本作は、息子を亡くした喪失感から人生の時間が止まり、妻に見限られた主人公と、妹が置いていった17歳の姪との突然の共同生活からはじまります。愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女……彼らがそれぞれの痛みと向き合いながら、夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く、切なさと温かさが交錯する珠玉の物語となっています。雨が降らない夏の長崎が舞台となり、撮影は、2024年9月に全編オール長崎ロケで行われ、坂の多い長崎の美しい街並みの中で描かれます。

主演の小浦治を演じるのは、日本の映画界を俳優だけでなく監督・プロデューサーとしても牽引するオダギリジョー。本作で共同プロデューサーも務め、撮影前から玉田監督と会話を続けてきました。

また、治の姪で、父親の愛を知らずに育った17歳の優子を演じるのは、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで人気を博し、2025年度後期NHK連続テレビ小説のヒロインに抜擢され注目される髙石あかりさん。

そして、治の妻・小浦恵子を演じるのは、主演作『ファーストキス 1ST  KISS』が大ヒット公開中の松たか子さん。悲しみを共有し共に再スタートすることができない夫・治への「静かな怒り」を秘めた女性を演じ、本作で長崎弁にも初挑戦。

このほか、父親のいない優子を兄の治に預け、男の元へはしる奔放な妹・阿佐子役を『ラストマイル』で第48回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞した満島ひかりさんが、髙石さん演じる優子のバイト先の先輩で、優子へ好意を寄せる・立山役を、映画・ドラマなど多方面で引く手あまたの活躍をみせる高橋文哉さんが、治が働いていた造船所の同僚・陣野を、自身のドキュメンタリー映画『素晴らしい世界は何処に』の公開が控えるフォークシンガーの森山直太朗さんが、同じく治の造船所の同僚・持田を「北九州ホルモン隊」を結成するなど九州を代表する名ヴァイプレイヤーの名優・光石研さんが演じています。

 

<コメント全文>

共同プロデューサー、主演・小浦治役 / オダギリジョー
脚本を読んだ瞬間『これは良い作品になる!』と感じた僕は、すぐにプロデューサーを買って出ることにしました。俳優としては勿論、様々な面で役に立てれば、という思いからでした。
松さんや満島さんを始め、信頼できるキャスト、最高のスタッフが共鳴してくれ、真夏の長崎にこの上ない土俵が用意されました。あくまで玉田監督の補佐的な立場を守りつつ、隠し味程度に自分の経験値を注ぎ込めたと思います。
昨今の日本映画には珍しい『何か』を感じて頂ける作品になったと信じています。

治の姪・優子役 / 髙石あかり
長崎での撮影は、優子が過ごしたあの時間のように、自分にとってとてもかけがえの無いものとなりました。
優子は、儚さと強さ、大人っぽさと少女らしさ、一人の人間の中で全く違う性質が混ざり合う独特な空気を持っています。そんな繊細な彼女をどう演じたらいいのか、長崎に入る前に玉田監督とお話しをさせていただき、”ありのままの自分”で精一杯役と向き合うことにしました。
そんな撮影期間は、カメラの存在を忘れ、作品と現実の境目が曖昧だった気がします。
こんな経験は初めてで、これ程までに熱中出来る環境を作ってくださった、監督をはじめ、キャスト、スタッフの皆様には感謝しかありません。改めて、この作品に携わらせていただけたこと、心から光栄に思います。

治の妻・小浦恵子役 / 松たか子
暑い夏の長崎での撮影を懐かしく思い出します。
小浦家への道のりは、特に機材を運ぶスタッフの皆さんは本当に大変だったと思います。
でも、全員が汗だくになりながら、この映画の世界に向かって歩いていたように思います。
初めて読んだ脚本は、元々戯曲であったことに驚くほど、様々な風景が浮かぶ「映画」のホンでした。
他者に共感や理解を求めない、なんともいえない、滑稽で愛すべき人たちが出てくるお話のような気がします。
恵子が愛すべき人間かというと、それはわかりませんが…。
オダギリさんとのお芝居はとても楽しかったです。

脚本・監督/ 玉田真也
今まで読んできた戯曲は数多くありますが、この「夏の砂の上」は僕にとって特別な作品であり続けました。僕たちが生きる上で避けられない痛みや、それを諦めて受け入れていくしかないという虚無、そして、それでも生はただ続いていくという、この世界の一つの本質のようなものがセリフの流れの中で、どんどん立体的に浮かび上がってくる素晴らしい作品です。その作品を映画にするということは僕にとって念願であったとともに、挑戦でした。演劇としての完成度があまりにも高いと思ったからです。そして、その挑戦は間違っていなかったと長崎での撮影を始めて確信していきました。長崎の街の中に入っていくと、この街自体を主人公として捉えることができる、これはきっと映画でしかなし得ない体験だと感じていったからです。僕の頭の中だけにあった固定された小さな世界が、長崎という街と徐々に融合してより豊かに大きく膨らんでいく感覚でした。この映画を皆さんに観ていただけるのを楽しみにしています。
そして今回、素晴らしい俳優たちに集まっていただきました。演出するにあたり、皆さんとても協力的にアイデアを出してくださり、何一つストレスなく撮影をすることができただけでなく、何度見ても芝居が面白く、最前列で観るお客さんのように彼ら彼女らの芝居をただ楽しんでいる瞬間もたくさんありました。皆さんの芝居に、この映画を想定の何倍も上に引っ張ってもらえたと思います。とても贅沢な時間でした。

原作/ 松田正隆
部屋を見つめる演劇から、街を感じ取る映画へ。映画には長崎の光景がいくつも映し出されている。坂道をのぼりつめた果てにある家からの眺めだけで、言葉にならない感覚をこの映画は私たちに与える。戯曲に書かれた台詞が生み出す感情は、坂を上り下りする俳優の身体の運動に変換されている。キャリーバッグを引く優子が母とともに坂を上るとき、坂の上で指をなくした小浦が息を吐くとき、人々が言い知れぬ人生を抱えながらも、繁華街で仕事をし飲食をするために坂をおりるとき、カメラはそれらの特別な感情を映画の場面に映し出す。私は、戯曲が消え去り映画に生まれ変わることを望んでいた。この映画を観て、何よりも映画らしい経験を得たことがとても嬉しかった。

玉田真也監督