夏の砂の上

7.4 FRI 全国公開

オダギリジョー
髙石あかり 松たか子 森山直太朗 高橋文哉 篠原ゆき子/ 満島ひかり
光石研

監督・脚本:玉田真也
原作:松田正隆(戯曲『夏の砂の上』) 
音楽:原 摩利彦
制作プロダクション:スタイルジャム 配給:アスミック・エース
©️2025映画『夏の砂の上』製作委員会


撮影の地・長崎へ表敬訪問&凱旋上映イベント、無事終了!

この度、オダギリジョーさんと玉田真也監督が撮影の地・長崎で県庁への表敬訪問と凱旋イベントを行い、上海国際映画祭【審査員特別賞】受賞を生報告してまいりました!

まずはじめに長崎県庁を訪問したオダギリさんと玉田監督。そこでは「おかえりなさい」と書かれたポスターとともに、入口から約300人の県庁職員の皆さまが大歓迎ムードで出迎えてくださいました!お二人は副知事の馬場裕子氏と挨拶を交わし、馬場副知事から「まずは上海国際映画祭の審査員特別賞の受賞おめでとうございます。」と受賞について祝辞を頂戴しました。さらに続けて、「長崎の風景が映画を通して、別の角度から観ることができるのは長崎の方にとって大変ワクワクすることだと思います。まさに今日、全国に先駆け、長崎を含む九州北部地域が統計史上最速で梅雨明けをしました。まさに今日から乾いた夏がはじまりますので、長崎でもPRをがんばってまいります。」と、映画『夏の砂の上』の表敬訪問の日に、長崎の梅雨明け発表がされたタイミングの良さにかけてコメントを頂きました。

その後行われた囲み取材では、上海と長崎が「友好姉妹都市」で、受賞ならびに上海渡航直後に長崎を訪れたことに縁を感じている旨を記者に伝えられ、改めて受賞の感想を問われると、オダギリさんは「『ニュー・シネマ・パラダイス』という伝説的な名作の監督であるジュゼッペ・トルナトーレが審査員長でこの作品を押してくれたということに、胸が熱くなり、感慨深いです」と答え、別の記者から、300人の県庁職員に歓迎されたことについて聞かれると「(このような形での歓迎は)経験したことがなくて、ちょっと怖かったです(笑)。」と答え、一気に和みムードになる場面も。
そして、被爆から80年の節目である年に公開することについて問われた玉田監督は「この映画は、原爆という大きな歴史の隙間にある部分、実際にそこに住んでいる方たちの生活や日常を描いています。今(長崎で)生きて生活している人たちに寄り添うような作品になっているんじゃないかと思います」と回答しました。

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その後、夜に行われた凱旋試写イベントの舞台挨拶にオダギリさんと玉田監督が登壇すると、集まってくださった会場の皆さまから大きな拍手で迎えられました。舞台挨拶には、長崎市長の鈴木史朗氏が駆けつけ、受賞のお祝いと公開を間近に迎える本作のヒットを祈願して、二人に大きな花束を渡してくださいました。

鈴木市長は、「現代の長崎を描いていながらも、どこか懐かしさを感じさせるような長崎が描かれています。お二人の情熱によって、すばらしい魅力に溢れた作品になっていると思います」とコメントし、オダギリさんは「感無量です。ありがとうございます」と返答されました。

最後に、玉田監督は「映画を構想した時から長崎の街を主人公にした映画を撮りたいと思っていたので、こうして、長崎で、長崎の皆さんにご覧いただけるのが嬉しいです。」そしてオダギリさんからは耳寄りな情報として「最後の編集作業まで関わっていますが、音づくりには特にこだわっています。この作品が、音楽(劇伴)は最小限にして、観る方の想像力に委ねています。そこが玉田監督の観客へ真摯に向き合う姿勢だと思っています。音楽の代わりに、生活音、セミの音や猫の鳴き声だったり、遠くから響く造船所の工場の音などが聞こえてくるはずなのでじっくり聴いてもらいたいです。そうすることで映像が際立つので、長崎の街の風景がしっかり届くと思っています。ということはひとまず忘れて楽しんでもらえればと思います。」と共同プロデューサーとしての視点で、本作を観て感じとってほしい部分を伝えて会場をあとにし、終始あたたかい空気に包まれた凱旋イベントとなりました。

映画『夏の砂の上』は、7月4日(金)全国公開です。ぜひ、ご期待ください。