7/14ティーチインイベント【Xで寄せられた質問の回答をご紹介!】
先日行われたティーチインでは、事前にXでたくさんのご質問をお寄せいただき、ありがとうございました!
オフィシャルレポートでも一部ご紹介しましたが、オダギリさん、髙石さん、玉田監督に会場でお答えいただいた全3問のトークの内容を掲載いたします!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
Ⓜ️さんからの質問
Q.この作品のロケ地巡りを考えているのですが、おすすめスポットはありますか?
オダギリさん
A.主人公・治の家があった稲佐山という山の頂上の展望台から見えた長崎の夜景はすごく綺麗でした。
髙石さん
A.治の家自体が本当に長崎にあるので、実際に探していただくのも楽しいかもしれないですね。
玉田監督
A.治の家の周りに広がる路地は、他ではなかなか見られない景色だと思います。映画を観た後だとより分かると思うんですけど、「日本なのかここは?」というような景色が広がっているので、長崎には他にも観光地がたくさんありますが、ああいった路地をちょっと歩いてみるのもいいんじゃないかなと思います。
スタッフ注)全編オール長崎ロケで撮影された本作。ながさき旅ネットさんのサイトで本作の特集ページを組んでくださっています。ロケ地マップもダウンロードできますのでぜひチェック!
〖ながさき旅ネット 映画『夏の砂の上』特集ページ〗
スタッフ注2)「世界新三大夜景」として世界に認められている長崎市の夜景。中でもオダギリさんが紹介されていた稲佐山の展望台は、1000万ドルの夜景とも称される夜景観賞の人気スポットです。長崎を訪れてみた際には、ぜひ世界に誇る夜景を堪能してみてくださいね。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
いくらさんからの質問
Q.部屋の調度にもそれまでの生活が感じられて素晴らしかったです。居間の本棚に並べられていた文庫本はどんな作品・作家の作品で、治と恵子(あるいは両方)が読書好きといったような設定もあったのでしょうか。
玉田監督
A.事前に美術部の方と細かく話をしたわけではないですが、棚には現代作家の小説などが置いてある中で、船舶関係の本や造船に絡んだ技術書も並んでいました。引きの画なのでタイトルまでは分からないと思いますが、ああいうところにキャラクターが出ると思っていて、俳優が美術に影響を受けて、その影響が画面にも出てくるので、治が造船所で働いていたという設定を美術の方が意識して作ってくださったと思います。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ほのぼの(・o・)さんからの質問
治と陣野が恵子の話をする時のガラス越しの治がとても不気味で、陣野の後ろめたさをより感じる演出だと感じとても印象深く好きでした。そのシーンについてお話を伺いたいです。
玉田監督
A.陣野が目の前の治に対して感じている不安や不気味さをあのシーン全体で出せればいいなと思いました。“顔”ってすごく感情が伝わるのですが、今回は治と陣野がいま何を考えて何を感じているのかを“顔”から想像されることを避けたくて、あえて陣野だけを映し続けて、陣野が治に対して感じている不安や、この場から逃げ出したい雰囲気みたいなものをワンショットの中に出すべく、ああいうショットにしました。
すごく狭い室内で、オダギリさんと森山さんには立ち位置を厳密に守りつつ自然な芝居をしてもらうというかなり無理なお願いをしていたり、元々曇りガラスだった戸を美術部にお願いして透明な窓ガラスに貼り替えてもらったり、カメラポジションも前日に撮影部と一緒に細かく確かめたり、あのシーンはいろんなスタッフの協力のもと、試行錯誤した末にたどり着いたショットです。
オダギリさん
A.こういうミニシアター系の作品の面白さであり醍醐味でもある、“想像させる”ということがすごく大切だと思います。メジャー作品は“想像させる”よりも“入り込ませる”ために分かりやすく作らなければならない。どちらも否定することはないけど、僕自身はいろんなことを想像しながら観たいし、劇場で観ると“想像”ができると思うので、こういうミニシアター系の作品は余計に劇場で観てほしいですね。
髙石さん
A.私はこのシーンには参加していませんが、前日に現場で話を聞いていて、スタッフさんがざわついていたことを覚えています。『本当に撮れるのか? いろんなことが重ならないと撮れないので、撮れなかった時のことも考えておきましょう』と話しているくらい、奇跡のショットだと思っていたので、試写でこのシーンを見た時、あまりに素敵に撮られていてびっくりしました。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
映画『夏の砂の上』は現在全国の映画館で絶賛公開中!ぜひ何度でもスクリーンでご覧ください。
〖最新の劇場情報はこちら〗