オダギリジョーさんと森山直太朗さんが観客の皆さんと打ち上げ!?公開後ティーチインイベントレポート
映画『夏の砂の上』のトークイベントが8月7日(木)にテアトル新宿にて開催され、本作の主演・プロデューサーを務めているオダギリジョーさん、共演の森山直太朗さんが登壇。公開約1ヶ月を経て、キャスト稼働するイベントが最後となるため、オダギリさんと森山さんがステージ上で乾杯!本イベントのためテアトル新宿へ駆けつけた皆さんと一緒に打ち上げを行っているような和やかな雰囲気の中での珍しいティーチインイベントとなりました。
オダギリジョーさんが「森山直太朗さんなら、陣野という役柄に説得力をもたせられる」と確信してオファーした経緯について質問されると、オダギリさんは「陣野という役柄は、プロの俳優さんにはない佇まいや魅⼒を持った方がいいと思っていました。また森山さんと共演してみたかったんです」と話し、それを受けて森山さんは「最初はなぜ私なのかとビックリしましたが、ちょうど音楽活動がクールダウンしていた時期だったので、ほかでもないオダギリさんからのオファーでもありますし、断る理由がないと思いました」と回答。ただ、森山さんは1つだけ気になっていたことがあったようで「オダギリさんは信念をもって映画に関わってきた方というイメージがあって『映画とは?芝居とは?なんなのか?』というようなお話を振られたらどうしようかと思っていました」と本人を前に暴露!その後、それに関しては誤解だったことが判明。撮影現場のホテルロビーで毎夜開店していた「スナックジョー」で楽しく飲むオダギリさんを「ジョーママ」と呼ぶなど、撮影中に親睦を深めた様子に、終始笑いが耐えないトークが展開されました。
ティーチインになると、「本日5回目」という方からの質問が続き、オダギリさんと森山さんの仲の良さをさらに聞きたくなった観客から「森山さんの好きなところ」を問われたオダギリさんは、「森山さんが17時以降はご飯を食べないと決めている日があったり、空いた時間にジョギングなどをしているところ」と回答。その理由として「自分に厳しく、甘えのない生活が自分にはできないから」と説明すると、森山さんは「ジョギングは、走るというより長崎の坂道を歩きながら、長崎弁のセリフの音声を聴きていた」ことを明かし、長崎弁のセリフを誰にも知られず習得していたことが初めてあきらかに!!つづいて「二人で今後一緒にやりたいことがあるか?」という質問にオダギリさんは、「森山さんの隠れ家に行ってみたい」と話すと森山さんは「ぜひ、来てもらって一緒にDIYをやりましょう」と提案。オダギリさんが「DIYはやりたくないです(笑)」と返しつつ、「じゃあ、詩を 1 節ずつ交互に出し合い、書き上げますか」と話すと、会場からは感嘆のような声が。森山さんは「いま、お客さんから悲鳴が!(笑)」とつっこむと、オダギリさんは「おじさん二人で詩を考えながら飲むのは気持ち悪いですよね」と大笑い、最終的には森山さんも賛同し、オダギリさんと森山さんの共作による詩が生まれる可能性も残されました。さらに、森山さんの演じたシーンで好きな場面を聞かれたオダギリさんは「松さん演じる恵⼦と自分が演じる治が離婚について話した後に、治の家の外で待っている森⼭さんの佇まいがとても好きですね。家の中の緊張感とかけ離れたなんともいえない雰囲気を出していて、あれは森⼭さんだからこそだと思う」と話すと森山さんは恐縮しながらも嬉しそうでした。
イベントの終わりを告げられると、オダギリさんが「まだ皆さんの質問に答えていないのに」と続行したい意志を伝えると、森山さんが「このまま皆さんと劇場ロビーでティーチインを続けましょう」と提案すると観客からは大きな拍手がおこりました。最後の挨拶を無しにして「その時間にもう1つ質問を聞きましょう」とオダギリさんが提案し、映画のラストシーンに言及する深い質問が飛び出し、大盛り上がりのうちにイベントは終了。オダギリさん、森山さんと一緒に打ち上げをしたようなアットホームな雰囲気のティーインイベントとなりました。