公開記念舞台挨拶オフィシャルレポート
この度、映画公開を記念して7月5日(土)にTOHOシネマズ 日比谷にて公開記念舞台挨拶が行われ、主演および共同プロデューサーを務められたオダギリジョーさん、髙石あかりさん、玉田真也監督が揃って登壇いたしました。
本イベントの前日7/4に無事に初日を迎えた本作。登壇してまず初めに玉田監督は、「この作品は、長年ずっとやりたい原作を温め続けて、オダギリさんをはじめ、いろいろな方の本当に熱いご協力の下で撮ることができた映画で、こうやって多くのみなさんに観ていただけるのが本当に嬉しいです。きっと100人いれば100人とも違う感想を抱くような奥行きのある映画になったと思っているので、ひとりひとりに感想をお聞きしたいくらいの気持ちです」と感慨深げに公開を迎えた喜びを語りました。
続いて髙石さんも「この作品で、私の俳優人生は大きく変わっていくだろうなと思いながら撮影をしていて、先日、お2人(玉田監督とオダギリさん)と一緒に上海国際映画祭に登壇させていただいて、賞まで頂いて、『本当に変わっていくんだろうな』と今、実感しています。その素晴らしい作品がやっと公開ということで、すごく嬉しく思っております」としみじみと語りました。
一方、オダギリさんは冒頭の挨拶で、ネット上でウワサとなっていた“7月5日の大災害”の予言に触れ「何も起きなかったですね(笑)。今日の舞台挨拶、なくなるのかな? とか思っていたんですけど、よかったです」と本日もっとも熱い話題で会場の笑いを誘いました。
髙石さんの言葉にもあったように、本作は第27回上海国際映画祭のコンペティション部門にて審査員特別賞を受賞する快挙を達成いたしましたが、映画祭に参加したオダギリさんは「審査委員長のジュゼッペ・トルナトーレという『ニュー・シネマ・パラダイス』を撮った伝説的な方がイチオシしてくれたということで、とても光栄ですし、まさか本当に賞をもらえるとは思っていなくて、にぎやかしで(笑)呼ばれているかと思っていたので嬉しかったです」と喜びを語りました。
海外の映画祭に初めて参加した髙石さんが「個人的にすごいなと思ったのは 待っている時間が結構あって、いろんな国の方が来られているんですが、みなさんがオダギリさんに『写真を撮ってください』『サインを…』と、たぶん一番求められていて『オダギリさんは、こういうところでも世界に名を知られているんだ!』と勝手に嬉しくなっちゃいました」と明かすと、その言葉を聞いたオダギリさんは「それはぜひ、いろんなところで言ってください」と嬉しそうに笑みを浮かべていらっしゃいました。

第27回上海国際映画祭に参加した際のオダギリさん、髙石さん、玉田監督。
海外からも日本映画らしい抑制された芝居に称賛の声をいただいている本作。オダギリさんは「芝居って国によって表現の差があって、海外で日本の繊細な芝居がどこまで伝わるのか疑問に思っていたところもあったんですが、『抑制のきいた芝居』と言っていただけて、伝わっているんだなと実感がわきました」と受賞式の様子を振り返り、髙石さんは、早くも映画を観た人から声を掛けられることも多かったよう。「これまでに演じた役と全然違うキャラクターを今回演じさせてもらえたっていうことも大きかったのか『意外だった』という声もすごいたくさんいただきました」と嬉しそうに明かしてくれました。
続いてMCから改めて思い出深いシーンやエピソードを尋ねられると、オダギリさんはラスト近くのとあるシーンでの松たか子さんの表情に触れ、「一番ドキッとした」と明かし、「ベストショットと言って過言ではないくらい好きです。今まで、ああいう松さんを観たことがなかったなと思うし、安っぽい言い方になるけど、“悪役”に徹してくれた感があって、松さんのような立場がある女優さんが悪役に徹するというのは、避けたい人もいるでしょうけど、さすが松さんでした」と惜しみない称賛の言葉を贈られました。
髙石さんは、物語序盤のオダギリさん、松さん、満島ひかりさんと4人一緒のシーンを「楽しみにしていたシーン」と明かし、「一生忘れられない、私にとって特別なシーンになりました。私が演じる優子はこの場面ではほとんど話さないので、敏感に周りを感じながらお芝居ができていたということも大きかったです。みなさんのお芝居が全く決められたものじゃないのに、相手の動作を察知して次につなげていくというのがずっと重なって、本番ではまた違うものが生まれて、別の角度から撮るとまた違うものが生まれて……。『なんて楽しいんだ!』という時間で、私にとって大好きなシーンです」と興奮気味に語ってくれました。
ちなみに、本作の撮影中に髙石さんはNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインに決定したとのことで、もちろん正式に発表されるまで周りに明かすことはできなかったため「言いたかったです(苦笑)! 」と述懐。実は最終決定の前に、詳細について隠しつつもオダギリさんに「大きなオーディションがあって、最終審査を受けてきた」と伝えていたようでしたが、オダギリさんはその会話自体も忘れていたようで、飄々と「そういうのって言っちゃいけないんですね。偉いです。(僕には大事な秘密を)特に言っちゃいけないタイプですね(笑)」と語り、会場一同大爆笑なんていう場面も。
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次に、この日の舞台挨拶では、まもなく七夕ということで、3人が事前に短冊にしたためた願いを発表!オダギリさんは「映画がヒットしますように」、玉田監督は「たくさんの人に観てもらえますように!」、そして髙石さんは「家族と一緒に観られますように」と、期せずして3人とも本作にまつわる願いが重なりました。
髙石さんは「母は完成披露で観てくれていたんですが、父と兄にも観てほしいし、できたら劇場で一緒に観たいです。実家が宮崎で、父ともなかなか一緒にいられる時間も少ないので」と家族への思いを口にされました。オダギリさんは「“ヒット”とか品のない嫌な言葉ですけど…(苦笑)」と照れくさそうに語りつつ「こういうミニシアター系の映画は最近、なかなか作るのが難しいので、こういう作品こそ映画館で観てもらって、成功することで次にもつながっていく。メジャーな作品だけが残ると寂しいことになりますので、ぜひ応援してください」と思いを語りました。
オダギリさんはさらに締めの挨拶で「みなさん、『ババンババンバンバンパイア』も観てください!」と同日公開の他作品をアピール!会場は驚きと笑いに包まれ、隣の髙石さんも笑いをこらえるのに必死そうでしたが、オダギリさんは「いろんな映画が世の中にはありますけど、向こうも良いし、こちらも良い。幅の広さ、土壌の豊かさが文化として必要だと思います。そういう意味でも、この映画もそれなりに入ってもらえると良いし、メジャーなエンタメの作品はなかなか海外の映画祭には行けなくて、そうなると海外から『最近、日本の映画は来ないね。面白いのが少ないね』と言われることがあって、寂しい気持ちになるんです。こういう作家性の高い、芸術的な作品を海外に届けられるように、これからも作っていける土壌の豊かさを持てればと思っています」とその真意を語りました。
髙石さんは「私はこの作品から、映画の見方や脚本の読み方を教えてもらいました。いま、観終わったみなさんの中に、何か“わからない”感情が生まれていて、でもそれはきっと余韻という、答えのないものからしか得られない感情だと思っています。それはひとりひとり違うもので、それが素敵なんだと私はこの作品から学ばせてもらいました。私はこの映画を初めて見た時、ひとりになって勝手に涙が出てきて、それが何の感情か全くわからず、いまもわかってないんですが、でもそれで良いと思えた素晴らしい作品に出会わせていただきました。多くの方に観ていただいて、引っかかりができればいいなと思っています」と語りました。
玉田監督は髙石さんの言葉にうなずきながら、「この映画は、わからなさや不可解さがあふれている映画です。『何でここでこういうこと言うんだろう?』とか『何でこういう行動したんだろう?』という、すぐに共感できないものが散らばっています。でも、人生を生きているとそんなことだらけで、『そうだよね』とすぐに共感できることだけが身の回りにあるわけじゃなく、他人の感情はわからないし、自分の感情すら見失うことが多いです。そういう瞬間をたくさん入れられたらいいなと思って作った映画です。同時にすごくシンプルな映画でもあり、いろんなことを経験して、悲壮感にあふれていたり、傷ついて前に進めなくなっている時、何となくそれを察して誰かが横にいてくれるだけで一歩を踏み出せるような気持ちになることってあると思いますが、そういう瞬間を描いた映画でもあります。もし少しでも気に入っていただけたら、身の回りの人に伝えていただけたらと思います」と熱く語りかけ、会場からの温かい拍手に包まれ本イベントは終了しました。
映画『夏の砂の上』は全国の映画館で絶賛公開中!ぜひ映画館でご覧ください。
〖劇場情報はこちら〗
公開後ティーチインイベント開催決定!
映画『夏の砂の上』の公開を記念して、公開後ティーチインイベントの実施が決定いたしました!
チケットは以下の詳細をご確認の上、お買い求めください。
■概要
・日付:7/14(月)
・場所:TOHOシネマズ 日比谷
・時間:17:50の回 上映後ティーチイン
・登壇者(予定/敬称略):オダギリジョーさん、髙石あかりさん、玉田真也監督
■チケット料金
特別興行(均一)2,200円(税込)
┈┈┈┈NEW INFORMATION┈┈┈┈
この度のティーチインイベントに向けて、皆様からご質問を大募集します!
作品に関するご質問や登壇ゲストへお聞きしたいことを
ハッシュタグ《#映画夏の砂の上に聞きたいこと》と一緒に、映画公式Xの《イベント告知投稿》を引用RPしてください!
質問募集の締切:7/13(日)20:00
※舞台挨拶は、全席指定制(定員入替制)です。
※お席はお選びいただけません。
※チケットの販売は、お一人様2枚までとさせていただきます。
※無料鑑賞・各種割引・ムビチケ・前売券・割引券等使用不可。
※実施スクリーンにより、特別シート等追加料金が発生する場合がございます。
※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は予告なしに変更する場合がございます。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。また、ご来場時にご本人様確認をさせて頂く可能性がございますので、身分証をご持参の上、お越しください。
■チケット購入方法
プレリザーブ販売(抽選販売) チケットぴあで販売
受付期間:7/7(月)11:00受付開始~7/11(金)11:00受付終了
URL:https://w.pia.jp/t/natsunosunanoue-movie/
※抽選結果の発表は、7/11(金)20:00 となります。
一般販売(先着販売) チケットぴあで販売
販売期間:7/12(土)10:00~7/13(日)16:00まで
URL:https://w.pia.jp/t/natsunosunanoue-movie/
※一般販売につきまして、完売次第、販売終了となります。
※残席がある場合に限り当日券を劇場にて販売いたします。
≪チケット購入に関するお問い合わせ≫
「チケットぴあ」HP
【舞台挨拶注意事項】
※悪天候及び公共交通機関の運行状況により、やむを得ず本イベントを中止させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※ムビチケはご使用いただけません。
※特別興行の為、各種割引・各種招待券は、ご使用いただけません。
※上記料金はすべて税込金額です。
※全席指定・定員入替制での上映となり、専用のチケットをお持ちでない方はご覧になれません。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。
※スクリーン内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断りいたします。
保安上、入場時に手荷物検査を行う場合がございますこと、予めご了承ください。
※当日、マスコミ・メディアの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと、予めご了承ください。
※車いすでのご鑑賞をご希望されるお客様は座席指定券の購入後、劇場までご連絡ください。
車いすをご利用のお客さまは車いすスペースでのご鑑賞となります。
車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。
また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。また、当日ご本人様確認をさせていただく場合もございます。写真付き身分証明書をご用意の上お越し頂けますようお願いいたします。
会場で本人確認がある場合の有効な書類は下記の通りです。
●顔写真付き身分証明書をお持ちの方
【1点】のみでOKです。
・運転免許証
・パスポート
・社員証(顔写真付き)
・学生証(顔写真付き)
・住民基本台帳カード(顔写真付き)
・クレジットカード(顔写真付き)
・マイナンバーカード(顔写真付き)
・在留カード(外国人登録証明書)
・ 身体障害者手帳(顔写真付き)
・精神障害者保健福祉手帳(顔写真付き)
・療育手帳(顔写真付き)
※小学生に関しては健康保険証のみでOK
※全てコピー不可
●顔写真付き身分証明書をお持ちでない方
【2点】必要となります。
・健康保険証
・住民基本台帳カード(顔写真なし)
・社員証(顔写真なし)
・学生証(顔写真なし)
・クレジットカード
・キャッシュカード
※全てコピー不可
※登壇ゲスト等へのプレゼントやお手紙、お花や差し入れなどはお受け取り出来ません。当日および事前の郵送もお断りいたします。予めご了承ください。
○×スペシャルトーク映像解禁!
この度、本作の出演キャストの皆さんが一堂に会し、それぞれが演じたキャラクターにちなんだ質問に、マルとバツで回答していく“○×スペシャルトーク”映像が解禁になりました!
オダギリジョーさんが演じる主人公の治にちなんで「治のように無茶なお願いをされやすい」という質問や、満島ひかりさん演じる治の妹・阿佐子が、男を信じて娘・優子を置いて博多へ行ってしまうことにちなみ「阿佐子のように人を信じやすい」という質問、さらには「今だから話せる現場のマル秘エピソードがある」という質問では、オール長崎ロケで同じホテルで寝泊まりしていた出演者やスタッフの皆さんで、毎晩開かれていた“とあるスナック”の話も飛び出したり・・・!?
映画『夏の砂の上』は7/4(金)よりついに全国公開中です。ぜひ映画館でご覧ください!
”サンドアートで描く、映画『夏の砂の上』の特別予告が完成!
この度、映画『夏の砂の上』×サンドアートグループ「SILT」のコラボレーションが実現し、砂絵によって描かれた、美しいサンドアートと制作工程のメイキングで紡がれる特別予告が完成いたしました。
今回、美しいサンドアートで描かれるのは、息子を亡くし喪失感を抱える主人公・治と、治の別居中の妻・恵子、治の妹が置いていった姪・優子、そして、乾いた街に差し込む一筋の希望の物語。本作の繊細な人間描写と映像美を「砂」で表現してくださいました。砂絵が描かれ、かき消されるその工程は、サンドアートだからこそ表現できる人生の刹那な瞬間を伝え、ふと心に沁みこんでくる仕上がりとなりました。
「SILT(シルト)」とは
2012年に、船本恵太によって結成された、サンドアートパフォーマンスグループ。砂を用いて物語を描き出すライブパフォーマンスを特徴とし、米国のA Great Big Worldのグラミー賞受賞曲ミュージックビデオ制作に参加するなど、国際的な評価を得ている。日本国内でも、日本レコード大賞をはじめとする多数のテレビ番組への出演や、嵐、乃木坂46、ゆずといったアーティストのコンサート映像演出など、国内外で活躍。2021年公開の映画『DUNE デューン 砂の惑星』とコラボし話題となった。また、姫路城、西本願寺、中城城跡といった世界遺産での上演、東京オリンピック・G7サミット・大阪万博関連イベントへの出演など、文化と最先端技術を融合させた映像表現で国内外の観客を魅了している。
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映画『夏の砂の上』はいよいよ本日7月4日(金)より全国公開です。
ぜひ映画館でご覧ください!
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